【研修】リクライニング&ティルト車椅子のシーティング

先日、毎月恒例の福祉用具の社内研修を行いました。
今回の研修テーマは『リクライニング&ティルト車椅子のシーティング』です!

数ある車椅子の中でも特に長時間利用される方や自分で座った姿勢を維持できない方向け
作られたものが『リクライニング&ティルト機能付きの車椅子』です。

要介護状態でない方でも数時間~半日もの長時間、
椅子に座りっぱなしのまま同じ姿勢でいるのは大変な苦痛ではないでしょうか?
本来なら途中で立ったり歩いたり姿勢を変えることで
身体の一部分に体重がかかることを避け、身体への負担を和らげますが、
介護状態で同じように体勢を変えながら過ごすのは本人だけでは困難ですし、
介助者が付きっきりでいるのはとても大変ですよね。

そこで、車いすに座ったままでも簡単に姿勢を変えることができる機構が
『リクライニング&ティルト』です。

「リクライニング」および「ティルト」構造
引用: 公益財団法人テクノエイド協会 

・リクライニング機構とは
背もたれのみが後方に倒れるもので、背もたれの角度が自由自在に調整がきくので
障害によって姿勢の変換が必要な方や、ゆっくりとくつろぎたい方、
障害によるバランス機能の低下のサポートができます。

・ティルト機構とは
座面と背部分の角度を保ったまま車椅子全体が後方に傾くもので、
お尻や太ももにかかる圧を背中腰へ分散することができるため楽に座り続けることができます。

 

さらに体格や体のゆがみに合わせて、フット・アームサポートの高さやヘッドサポートの角度、
シートの奥行きなどを使用者にぴったり合わせて調整(シーティング)を行うことで
さらに快適な座姿勢を保つことが出来ます。

今回の研修では複数台のティルトリクライニング車椅子を実際に操作しながら、
ティルト&リクライニング機構とシーティング方法の確認を行いました。

同じ車椅子でもシーティングの仕方によって座り心地が全く変わることを
身体でしっかり体感することが出来、車椅子・シーティングの奥深さを感じました。

よりよい姿勢で車椅子を使用していただけるようシーティングの腕を磨いていきたいと思います!

 

関連記事